救命救急センターで働く看護師は、交通事故や脳卒中などの急な症状が発生した患者の対応が仕事です。命の危険がある患者に対応することから、救急救命センターで働く看護師は救急看護師と呼ばれることもあります。主な仕事内容は、主に救命救急処置、医師の処置の補助、トリアージ、本人や家族のケアの4つです。救命救急センターで働く看護師の仕事で最も重要な仕事は、救急処置や救命措置などの初期治療です。運ばれてくる患者の対応として、心肺停止した患者の心肺蘇生法や出血が多い患者の止血などを行います。救命救急センターにおける看護師の仕事内容には、医師の診察補助も含まれます。医師が重症度の高い患者の処置を行うので、看護師は医師の処置がスムーズにできるようにサポートすることが求められます。医師任せにするのではなく、看護師自身でも患者の状態がどうなっているか判断することが重要です。
患者の症状の重さによって処置の優先順位を決めるトリアージを、救急救命センターに勤務する看護師が実施することもあります。患者の様子の観察や問診により、優先度を判断するための情報を得ます。判断ミスで患者の命を危険にさらす可能性も高いため、慎重な判断が必要です。急に怪我した時や体調が悪化した時は、本人も家族も動揺していることは珍しくありません。不安でいっぱいの患者やその家族の気持ちに寄り添う心のケアも看護師の仕事です。今後のことについて配慮しながら伝えるコミュニケーションも必要です。